当社では、安全に関する基本的な考え方として、
「安
全管理規程」において「安全方針・安全行動規範」を定め、
「輸送の安全」を確保するために安全管理体制の確立
に努めています。
当社の安全に関する取り組みの詳細については「2016 安全報告書」をご覧ください。 当社ホームページ( http://www.tobu.co.jp/ )からご覧いただけます。
【鉄道事業設備投資計画2016】
▶設備投資総額
357
億円▶うち安全投資額
255
億円(71%)当社は、「社是・信条」を基に、次に掲げる方針に従い、 お客様への「安全・安心」を確実なものとする。
1 「安全は東武グループすべての事業の根幹である」との 信念のもと「安全を最優先」し、「信頼される東武鉄道」 をめざす。
2 「東武グループコンプライアンス基本方針」の精神に 基づき、関係法令および規程等を遵守する。
3 「安全対策に終わりはない」ことを常に念頭に置き、安 全推進体制の継続的な見直しを進める。
4 役職員一人ひとりが気付きの感度を高め、自ら考え、 自ら行動することにより安全文化を創造していく。
2015年度は安全重点施策を以下のように定め、重点的 に取り組みました。
1. 安全文化の創造
(1) 各職場における安全推進活動等のさらなる推進 (2) 「安全のたね(ヒヤリハット)」情報の分析とそこか
ら得た対策の推進
2. 安全管理体制の充実
(1) 「事故の芽」等事例の活用による再発防止 (2) 人材の育成、技術の伝承
(3) コミュニケーションのさらなる充実 (4) 保守管理体制のさらなる充実
3. 安全性向上施策の推進
(1) 駅および踏切における安全性向上
(2) 自然災害・テロ等に対する安全対策の推進 (3) 可動式ホーム柵導入の推進
1 役職員全員は、一致協力して輸送の安全の確保に努め ます。
2 輸送の安全に関する法令および関連する規程等をよく 理解するとともにこれを遵守し、忠実かつ正確に職務 を遂行します。
3 常に輸送の安全に関する状況について、把握するよう 努めます。
4 憶測に頼らず必要な確認の実行に努め、判断に迷った 時は、最も安全と思われる取り扱いをします。 5 事故・災害等が発生した場合、組織や職責に拘ること
なく、その状況を冷静に判断し、人命救助を優先に行 動し、すみやかに安全適切な処置をとります。
6 輸送の安全に関する情報は漏れなく迅速、正確に伝え、 情報の共有化に努めます。
7 常に輸送の安全に関し、問題意識を持ち、必要な対策 を実施するよう努めます。
8 輸送の安全に関する知識・技能の習得・習熟に努めます。
安全方針
可動式ホーム柵は、駅ホームの転落防止等、さらなる安全 性向上を目的に設置するもので、国土交通省から示された 「ホームドアの整備促進等に関する検討会」の整備方針に基 づき、1日の利用者数10万人以上の駅が対象となります。 当社としては東武アーバンパークラインの船橋駅、柏駅に引 き続き、2016年3月26日より東上本線の和光市駅で使用 を開始しました。
今後、川越駅への設置を推進していくほか、その他の駅に ついても検討を進めていきます。
【竹ノ塚駅付近高架化工事】
東武スカイツリーラインの西新井駅∼谷塚駅間において、 足立区が施行する都市計画事業として、2020年度の事業完 成をめざして連続立体交差事業を推進しています。
当社沿線に設置した雨量計で降雨量を観 測しており、降雨量により運転規制を実施す るとともに、盛土区間および切土区間等の点 検を行っています。その他、河川の水位や増 水の状況を確認できる河川監視カメラを新 設し、河川増水時の対応に備えています。ま た、対処が必要な箇所については排水設備の 設置や特殊な工法により、線路を支える盛土 の流出防止や法面の保護・強化等の土構造 物改修工事を実施しています。
さらに、東武スカイツリーライン とうきょうスカイツリー駅付近についても都市計画決定され、連続立体交差計画を推進 しています。今後も東武スカイツリーライン 春日部駅付近、東上本線大山駅付近をはじめ、踏切の立体交差化の推進につい て関係自治体等との協議を進めていきます。
【清水公園駅∼梅郷駅間高架化工事】
東武アーバンパークラインの清水公園駅∼梅郷駅間にお いて、千葉県が施行する都市計画事業として、連続立体交差 事業を推進しています。
可動式ホーム柵(ホームドア)の導入・推進
【安全・安心とサービス向上のための投資】
連続立体交差事業の推進
災害への備え
2016年5月29日始発列車から複々線のうち下り急行線の高架区間が使用開始
お客様が列車に乗降する際のホームから の転落防止を目的として、「ホーム下注意喚 起灯」や「ホーム端注意灯」をホームの乗車 位置付近に設置しています。
また、点滅にあわせて「足元にご注意くだ さい」という注意喚起の音声を流す装置の設 置も行っています。
車掌が列車のドアを閉めるときに、ホー ムの安全を確認しやすいよう「ホーム監視用 ITV」や「乗降視認性向上板」を設置するとと もに、ホームの照明を明るくするなど視認性 の向上を進めています。
「早期地震警報システム」は 、 気象庁から緊急地震速報が配信 され、当社沿線で大きな揺れが予 測される場合には、自動的に音声 メッセージで列車の乗務員に通報 されるしくみとなっています。音 声メッセージを受けた乗務員は直 ちに列車を停止させます。
ホーム下注意喚起灯・ホーム端注意灯
ホーム監視用ITV・乗降視認性向上板
早期地震警報システム
大きな揺れ(S波)の 前に列車を停止 当社沿線の震度を予測
気象庁
東武鉄道
音声メッセージ
乗務員による列車の緊急停止手配
国内の観測点における 初期微動(P波)の情報
緊急地震速報
早期地震警報システム 地震発生
大きな揺れ (S波)
ホーム下注意喚起灯
ホーム監視用ITV
ホーム端注意灯
乗降視認性向上板
早期地震警報システム
「転落検知マット」は、お客様がホームと列車との間に誤って転落してし まった時に自動的に検知し、駅事務室等へ異常を知らせる装置で、ホームが 曲線であるためホームと列車の間隔が開いてしまう駅に設置しています。 また、東武スカイツリーライン 浅草駅、とうきょうスカイツリー駅、東武 アーバンパークライン 大宮駅、東上本線池袋駅の転落検知マットには、緊急 停止の警報を発信することで付近を走行している列車を停止させる機能が あります。
●
駅施設のバリアフリー化
段差の解消率
95
%利 用 者1万 人 以 上の駅における 内方線付き点状 ブロックの整備率
56
%多機能トイレ 整備率
95
%●
車両のバリアフリー化
車両のバリア フリー整備率
65
% 車いすスペース整備率
79
% 車内案内表示器整備率
71
%本格的な超高齢社会の到来や障がい者の社会参加の要請が高まる中、すべてのお客様がより快適により円滑に鉄道をご利 用できるよう、駅施設や車両のバリアフリー化を積極的に進めています。
2015年度には、和戸・南羽生・川俣・新栃木駅のバリアフリー化および車いすスペース、LCD(液晶ディスプレイ)車内案 内表示器等を搭載した新型車両(60000系)を2編成12両導入しました。
バリアフリーの推進
当社では、「バリアフリー法」の基本方針の整備目標に 沿って、エレベーター等による段差の解消を進めていま す。
2011年3月に改正された基本方針の整備対象駅(1日 あたりの利用者数3,000人以上)に対する段差の解消の整 備率は、2016年3月末時点で95%となっています。
エレベーター等による段差の解消と同様に、「バリアフ リー法」の基本方針の整備目標に沿って、多機能トイレの 設置を進めています。
整備対象駅に対する整備率は、2016年3月末時点で 95%となっています。
当社では、「バリアフリー法」の基本方針の整備目標に 沿って、車いすスペース、車内案内表示器の設置を進めて います。
両方とも満たすバリアフリー整備率は、2016年3月末 時点で約65%となっています。
なお、車いすスペース・車内案内表示器の項目別整備率 は、それぞれ79%・71%となっています。
利用者10 万人以上の駅については、P12の可動式ホー ム柵または内方線付き・JIS規格対応の点状ブロックの整 備を進め、利用者1万人以上の駅については、内方線付き 点状ブロックの整備を進めています。
エレベーター等による段差の解消
快適性向上の取り組み
運行管理システムについては、東上本線・越生線(2001 年度)、野田線(2009年度)および東武スカイツリーライン・ 伊勢崎線・日光線(2014年度)に導入しています。
これにより、全線において信号制御の集中化を行い、さら なる安定輸送の確保を図っています。また、列車位置や遅延 などの情報を集約することにより、お客様に詳細な運行情報 を提供できるようにしました。
2016年3月26日、東武アーバンパークラインでダイヤ 改正を実施しました。
今回のダイヤ改正では、大宮∼春日部間の停車駅を岩槻の みとする急行列車の運転を新たに開始し、同区間の所要時間 を最大7分短縮したほか、平日における七光台∼柏行きの上 下最終列車の11∼15分の繰り下げ、平日における列車の 増発・運転区間の延長を行うなどにより、お客様の利便性向 上を図り、同路線の沿線価値向上をめざしています。 これにより、東北・上越・北陸新幹線および同日に新たに 開業した北海道新幹線やJR各線への乗換駅である「大宮」へ の速達性が高まり、また、沿線各駅へのアクセスがますます 便利になりました。
2016年3月26日、東武東上線でダイヤ改正を実施しま した。今回のダイヤ改正では、池袋発の座席定員制列車「 TJ ライナー」について、新たに朝の通勤時間帯に上り(池袋行 き)の運転を開始したほか、下り(小川町方面)のTJライナー をこれまで以上に充実させるため増発を実施しました。 また、東京メトロ副都心線・東急東横線・横浜高速みなと みらい線との相互直通運転では、日中時間帯を中心に東上線 内の急行運転を開始し、「 Fライナー」という愛称(一部列車 を除く)をつけ運転しています。
そのほか、森林公園行き下り最終列車の繰り下げ、川越市 発上り初列車の繰り上げなどにより、ますます快適で便利に ご利用いただけるようになりました。